ご協力者のみなさまへ
慶應義塾ふたご行動発達研究センターの研究にご協力くださっている双生児のみなさま・双生児の保護者のみなさまへ
データの外部管理に関するご説明とご同意のお願い
「慶應義塾ふたご行動発達研究センター」では、これまでに双生児とそのご家族のみなさまからさまざまな調査を通じて、大量のデータをいただいてまいりました。これらのデータは、それぞれの調査でご説明をさせていただき、ご同意をいただいたとおり、慶應義塾大学内の専用サーバによって保管し、このサーバと外部ネットワークとの通信は、ルータ及びファイヤーウォールによる遮断・保護を行っており、研究者がサーバへアクセスする際はアカウント、パスワードによって制限され、通信を暗号化することによって、外部にデータが漏洩することのないように管理されて参りました。
しかしながら諸事情により、2017年よりこのサーバが停止されることになりました。そこで今後はGoogleが提供・管理する外部データ管理システム”G-Suite for Education”に移行することにしたいと考えています。つきましては、みなさまからいただいたデータを、このような外部システムを利用して管理することにご同意をいただけるか確認させていただきたく存じます。
G suite for Educationとは
“G suite for Education”はGoogle 社が「教育機関向け」に提供しているサービスです。このシステムは慶應義塾でも、大学教員や学生のメールのサービスでも用いて運用していることからも、一般に信頼できるものと考えられます。とくにこのシステムのセキュリティは、セキュリティ・ポリシーにしたがい「2 段階認証プロセス」によって管理されます。これはGoogleの企業アカウントにログインするときに、携帯電話で受け取った追加コードの入力をユーザーに強制することにより、パスワードのセキュリティを強化するものです。こうすることにより、パスワードが侵害された場合にも不正アクセスを防ぐことができるようになっています(くわしくはこちらをご覧ください)。
外部管理するデータ
このたび”G suite for Education”上で管理するデータは以下のようなものです。
認知能力に関するもの(知能検査、推理能力、ワーキングメモリなど)
学業と社会的達成に関するもの(学歴、収入、教育経験、職歴など)
パーソナリティに関するもの(外向性、勤勉性、情緒安定性、社会的態度など)
メンタルヘルスに関するもの(うつ傾向、主観的幸福感など)
身体に関するもの(身長、体重、食行動、喫煙、飲酒、睡眠など)
家庭環境に関するもの(親の養育行動、家族関係など)
遺伝情報・脳画像情報・顔形状を含む可視形質の生体計測データと動画像は含まれません。
またこれらのデータは、これまでと同様に、氏名・住所・電話番号・メールアドレスなどいった個人情報は含んでおらず、すべてID番号だけが付されたもので、個人情報とはこれらID番号だけで結びつけられた「連結可能匿名化」された形で管理されます。
以上のような形をとることで、みなさまからいただいたデータが、個人情報とともに外部に流出することは一切ないことになります。また繰り返しになりますが、データそれ自体に個人情報が含まれると考えられる遺伝情報、脳画像情報、動画像、顔形状のデータは、上記のとおり、含まれません。
もしご自身のデータを”G suite for Education”で管理することにご同意いただけない場合は、下記「お問い合わせ先」へメールあるいは文書でご連絡をいただきたく、お願い申し上げます。
ご同意いただけない場合は、いただいたデータをデータベースから削除いたします。なおその際に、個人情報との連結がなされない連結可能匿名化の状態で教育用としてデータを利用させていただけるかどうかを確認させていただきます。
慶應義塾ふたご行動発達研究センター長
慶應義塾大学文学部教授
安藤寿康
問い合わせ先:
inquiry の後に @kts.keio.ac.jp
〒108-8345 東京都港区三田2-15-45 慶應義塾大学
慶應義塾ふたご行動発達研究センター
※ 2005年以降、KTSを含むKoTReCが取り組んできた研究課題とその担当研究者の一覧は以下となります。